■仲間たちの作品
彼らの作品から彼らの姿や想いを見つけるのはとても難しい。
きっとこうだろうなと自分勝手な解釈や共感を見つけてホッとしても、それは長くは続かない。
表面的なボクらの印象や解釈は、彼らの大切なものの表面を撫でているだけかもしれない。
本当のものは隠れている。
彼らの作品は変幻自在に変化し、ボクらを翻弄する。
まるで既成の価値観や知ったかぶりに縛られているボクたちをからかうように、「ここだよお、こっちだよお」と走っていくし、時には頭上の葉叢から顔を覗かせたり・・・空の高みから、歌声が聞こえたりする。
だから、彼らの作品の前ではボクらは何も考えずに立っているだけでいい。
あるがままにいればいい。
大切なものは、ボクらの思惑を超えて、
ある日、
遠くからやってくる。