秋が深まってくると、仲間たちの作品がワタシの散歩道に現れるようになる。
プラタナスが赤く紅葉したり、イチョウが紅葉して、陽ざしに輝くようになると、突然、仲間たちの素早く紙の上を走る細枝のような描線が現れたり、絵の具がしっかりしみこんだ色彩が広がったりする。
時には「ウウウー、ウッウウッウ、ウーウー」とリズムよく雄たけびをまき散らしたラップが空から降ってくる。
その中を歩いていると、「おっ、こいつはSの色だなあ」とか「あの枝先で揺れてるのはTの鳥だな」とかいろいろ楽しい。
で、最近は、もの憂くなると散歩に出ては地面にちらばった落ち葉を5〜6枚拾うことにしている。枚数を限定にしているのは、ついつい拾いすぎて、その時、感じた仲間たちの絵と葉っぱが分からなくなるからだ(笑)
自然が作り出す色の混じり具合は、なかま達の表現と通じ合っていて、偶然、成り行きまかせ、なんでもありのおおらかさがある。
それを見ていると、ワタシのもの憂さなんか「小せえ、小せえ」と妙に救われたりするのである。
で、きょう拾ってきたのはさくらに柿の葉、かえでにプラタナス。
仲間たちの絵と重ね合わせたら、
重厚な響きが拡がってきた。
力強い命の色彩が降ってくる。
ズッコン、ドドド
ズッコン、ドドーン
あたたかな脈動に包まれる。
おお、これぞフェースofワンダーラプソデー(狂詩曲)