フェースofワンダーの世界2024

 

ちいさなたね

 

空から落ちてきた小さな種

それがいつか

大きな森になることはあるのだろうか?

前世紀の中頃

草の匂いのする川辺で

少年は

ふと、そんなことを思った

大きな空には雲が流れていた

 

いま空にはミサイルが飛び

地上の森は伐採され、焼き払われ、

声を上げることもなく姿を消そうとしている

 

でも、もう一つの森が現れようとしている

二十一世紀の

暮れていく海辺で

老いた人が

ふと、そんなことを思った

残光の残る空には小さな星がまたたいていた

 

ある町の一角に

不思議なものたちが集まりはじめた

どこにもないリズムで歌う線たち

とどまることのない姿態で踊り出す色彩たち

優しさやかたくなさや悲しさやさびしさや

そんなものが溶け合って

川辺の少年や老人を包みこむ

不思議なものたちの集まり

 

それをわたしはアートの森と呼びたい

 

2024.5.1 金子光史


展示準備にのべ50人以上の人が手伝いに来てくれました。


5月3日 1日目 入場者数 およそ300人超

5/4と5/5の  アートの森

フェースofワンダーの世界2024

 

今年のアートの森にはフェースの作品だけではなく美大の学生さんの作品やワンダービンーンズさんのダンボールアート、能面など

多様な作品が展示されました。 ところが、今年のアートの森は変化を続けていました。

 

3月30日に相模原市役所前の広場で参加者と一緒に描いたさくらの花の大きな絵は、参加者によって色々の色た線が書き加えられ、気がつくと鍵盤が描き加えられて、グランドピアノができてました。楽しく不思議なメロディーがきこえてきませんか?

 

 奥の壁には人型を二体、ネットに吊るしました ここにダンボール片に模様や好きな絵を描いてどんどん貼っていってもらいました。

 

また会場に来てくれた子供達に声をかけるとみんな喜んで工作コーナーに来てくれました。

そして、びっくりするような作品が5つも6つも完成し、会場に展示されました。